前号で、交渉事の根本には
使命感と覚悟が必要であると記しましたが、
これは“精神主義”ではありません(笑)。
相手の心の状態(顧客のニーズ度合い)をハッキリと読み取る
“心の基準”です。
これに加えて、
確実に売れる販売手法を持てば「鬼に金棒」です!
さて武蔵は
「太刀の道の事」として、太刀を自由に振り敵を切るには、
太刀の
“道筋”を知ることの大切さを説いています。
(
販売では「売れるメソッド(方法)を持つこと」にあたります)
【宮本武蔵兵法三十五箇条 その十一 太刀の道の事】≪陽風流要約解釈≫太刀の道をよく知らないと、太刀は心のままに振りがたい。その上強く振れない。
太刀のむねひら(峰や平)をわきまえず、太刀を小刀のように(早く振ろうと)使ったり、
糊へらのように使いつけると、肝心の敵を切る時の心になれない。
常に太刀の道をわきまえて、重い太刀のように、(振り良い程度に)静かに強く振り、
敵によく当たるように鍛錬すべし。
注:武蔵は
『五輪書』で、
我兵法の
五方の構え(上、中、下段と左右の構え。構えの極みは中段にあり)
を使い覚えれば、太刀の道定まりて、振りよき所なり。よくよく鍛錬すべし。
いずれの構えなりとも、
構えると思わず、切ることなりと思うべし、と説いている。
≪その十一 エッセンス≫メソッド(方法)を持つ
では、
『BANメソッド』において販売の太刀の道(道筋・方法)の事とは? [実戦販売三十五箇条 その11 【 販売は、売れるメソッドを持つこと 】]の続きを読む
スポンサーサイト
テーマ:ビジネス - ジャンル:ビジネス
- 2009/01/30(金) 07:00:00|
- 『BANメソッド』 実戦販売三十五箇条 Ⅱ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
前号は武蔵の「
兵法上中下の位を知る事」として、
販売戦略・販売ノウハウの『格』について
お伝えしました。
私からテクニックを厳しく封印され(笑)、“人格の発露”でやり直し、
楽に売れるようになった美容業界の凄腕マネジャー
Sさんから感想が寄せられました。
「本当に以前の自分は
下だったと思います。でも今では
上を実感できます…」と。
嬉しいですねー。
さて武蔵は
「いとかねと云う事」として、相手の心のあらゆる状態を測る秘訣を伝授しています。
(いととは糸、かねとは矩(基準になるもの)のこと。金に糸目はつけない…ではありません(笑))
(
販売では「顧客の心(ニーズ度合い)を測ること」にあたります)
【宮本武蔵兵法三十五箇条 その十 いとかねと云う事】≪陽風流要約解釈≫常にいとかね(糸・矩)を心に持つべし。
相手の心に糸を付けて見れば、強いところ、弱いところ、真っ直ぐなところ、ゆがんだところ、
張ったところ、たるんだところなど、わが心を矩にして、真っ直ぐにして糸を引いて見れば、
人の心をよく知ることができる。
その矩で、円いのも角があるのも、長いものも短いものも、ゆがんだものも真っ直ぐなものも、
よく知ることができる。工夫すべし。
≪その十 エッセンス≫
心に基準となるものを持つことでは、
『BANメソッド』において、販売のいとかね(糸・矩)とは? [実戦販売三十五箇条 その10 【 顧客の心(ニーズ度合い)を測る秘訣 】]の続きを読む
テーマ:ビジネス - ジャンル:ビジネス
- 2009/01/23(金) 07:00:00|
- 『BANメソッド』 実戦販売三十五箇条 Ⅱ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
前号は新年にふさわしいテーマ
「心の持ち方」(自由自在)の根本エッセンスについて
記しました。
その心の在り方は
『力愛不二』(半ばは人の幸せを)。自分の力を少しでも人のために使う、
それだけで心が温まり、柔らかくなり、自在になる…。心温まる話ですねー(笑)。
一方世の中は己の幸せを求める人でいっぱいです。
販売戦略・販売ノウハウを説く人の中にまで、
「ビジネスは戦い、戦略はエゲツナイもの。キレイ事など言っていられない!」という人がいます。
しかしそんな心すさんだ戦い方をすれば人も企業もいずれは自滅します。
心豊かに戦って勝つ! それが
『BANメソッド』の実戦販売ノウハウですよー(笑)。
さて武蔵はその八に引き続き
「兵法上中下の位を知る事」として、
命のやり取りをする剣の道にさえ
『格』があると教えています。
(
販売では「ノウハウの格」にあたります)
【宮本武蔵兵法三十五箇条 その九 兵法上中下の位を知る事】≪陽風流要約解釈≫下:兵法に身構えあり。太刀にも色々構えを見せ、強く見え、速く見える兵法、これ下段と知るべし。
中:兵法細かに見え、術をてらい、拍子よい様に見え、いかにも華やかで、見事に見える兵法、
これ中段の位なり。
上:強くも弱くも見えず、角(かど)がなく、速からず、見事にも悪くも見えず、大きく真っ直ぐにして、
静かに見える兵法、これ上段なり。よくよく吟味されたい。
≪その九 エッセンス≫『格』(心)(
剣聖武蔵と言われるゆえん)
では、
『BANメソッド』の販売ノウハウの『格』はいかに? [実戦販売三十五箇条 その9 【 販売ノウハウにも『格』がある? 】]の続きを読む
テーマ:ビジネス - ジャンル:ビジネス
- 2009/01/16(金) 07:00:00|
- 『BANメソッド』 実戦販売三十五箇条 Ⅱ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
あけましておめでとうございます。
本年も、
経営者とセールス・営業マンの方々の実戦販売力を強くするお役に立ちたいと
思います。どうぞよろしく!
さて当ブログは、昨年より
宮本武蔵の
『兵法三十五箇条』に対応して書き進めていますが、
武蔵は大変動の新年にふさわしく
「心の持ち方」を打ち込んできました。
さぁ、ここはひとつ堂々と受けて立ちましょう!(初笑)。
昔から心の持ち方くらい人間にとって難しいものはありません。
これは人が悩み苦しみ一生かけて取り組む問題です。
しかし他ならぬ
己の心、できることなら揺るぎないものにしたいですね。
わが
少林寺拳法(創始者・宗道臣師)の教えに
「自己確立」というものがあります。
「己こそ己の寄る辺。己を措きて誰に寄るべぞ。よく整えし己こそまこと得難き寄る辺なり」
(私自身、何度何度この教えに支えられたことか…)
さて武蔵は
「心持の事」として、剣を通して到達した心の様を次のように表現しています。
(
販売では「顧客と向き合う心」にあたります)
【宮本武蔵兵法三十五箇条 その八 心持の事】≪陽風流要約解釈≫心の持ち様は、弛(ゆる)まず、緊張せず、巧まず、恐れず、真っ直ぐ広くして、
意(上)のこころは軽く、心(底)のこころに重きをおき、心を水にして、臨機応変になす心なり。
水には碧、淡の色があり、一滴もあれば、滄海(広い海)もある。よくよく吟味されたい。
≪その八 エッセンス≫自由自在(融通無碍(ゆうずうむげ))
では、
『BANメソッド』において、顧客と向き合う「心の持ち方」とは? [実戦販売三十五箇条 その8 【 楽に、ソフトに、確実に売れる、心の持ち方 】]の続きを読む
テーマ:ビジネス - ジャンル:ビジネス
- 2009/01/09(金) 07:00:00|
- 『BANメソッド』 実戦販売三十五箇条 Ⅱ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0